この投稿はホワイトハート「魅了し続ける赤」に詳しくまとめました。
クロマニヨンのアンティークビーズアクセサリーに使われるビーズでもっとも多いのがホワイトハート(ホワイトハーツ)です。
ホワイトハートの名の由来は、ビーズの中央部分が白いことからこのように呼ばれています。
不透明の白の核をもった上に、透明な赤のガラスを重ねる2層構造がホワイトハートの特徴です。
赤の透明のガラスの中央に白を入れることにより、赤のガラスのみよりも色が際立ち、鮮やかな赤が生まれます。
赤は血の色、火の色。活力、元気を象徴する色です。
美しい赤色を持つホワイトハートは、各国で好まれ、イタリア、オランダなどで作られたホワイトハートは、北米、東南アジア、アフリカなどへ交易品として運ばれていきました。
産地によって、ホワイトハートは微妙に異なります。
インドとビルマの国境付近のナーガ族の装飾品に使われていたホワイトハートは、やや角ばった円筒形で、中央の白が厚く、赤が薄いための鈍い赤色をしています。
これはインドからもたらされたようです。
インドネシアのイリヤンジャヤ(ニューギニア)の部族民の装飾品として使われていたホワイトハートは、丸っこく肉厚で、赤黒い血のような色をしています。
これは中国からもたらされたようです。
ホワイトハートの赤色は経年変化によって、色が変化し、深みを増した色合いになります。
100~200年という長い歳月で生じたシミやヒビなどが時の流れを教えてくれます。
あまり見かけませんが、ホワイトハートには黄色やオレンジ色も存在します。
しかしいつの時代でも人気の高かった赤が私はいちばん好きです。