10日程前にタイ出張から帰国しましたが、ここ数日のタイ情勢激変と悪化に心を痛めております。
放火で倒壊したデパートのセントランとその周辺は特に思い入れの深い場所でした。
洗練された近代的な建物、広々とした空間の真向かいは、屋台が並び雑然としています。人混みをかきわけて進むと汚いドブ川が見えます。
この川は運河で、通勤時には人でてんこ盛り状態のボートが次々にやってきて乗客を吐き出していきます。
清濁、新旧が同じ空間と時間に存在する光景は、私たちが想像するまさに典型的な「東南アジアの都会」の絵図です。
観光客なら誰しも訪れるような場所で、私も出張時には必ず行きます。
つい2週間前にもここを訪れましたが、反政府デモ隊によって占拠されているもののそんなに緊迫した情況は見られませんでした。
つい先日見たばかりの建物が無残な姿をさらしているのをニュース映像で見て信じられない思いです。
この騒乱が治まればまた穏やかないつものタイに戻ることを祈るばかりです。