スタッフの結婚式に出席しました。
心配だった空の様子も、梅雨らしからずカラっと晴れ渡り、2人の新しい門出を祝うのにふさわしい日となりました。
カメラマンとして呼ばれた私は、他の出席者より一足先に式場に入り、メイクルームをのぞきにいきました。
純白のウェンディングドレスに包まれた花嫁姿はあでやかで、いつもの見慣れたジーンズ姿のスタッフとはまるで別人のようです。
新郎はパリッとしたおろしたてのスーツを着て、身なりはいつもより颯爽としているのですが、顔色が優れません。
聞いてみれば、ひどい風邪で、点滴を受けて駆けつけたとのことでした。
しかし、式が始まってしまえば、そんな様子を微塵も見せず明るく振舞っていました。
手先の器用なスタッフはクロマニヨンでその力を役立ててくれていますが、結婚式にも思う存分その能力を発揮していました。
式場の内装や案内板はもちろん、装飾品のクラウン、出席者カードまですべて彼女の手によるもので「こんなものまで・・・」と驚かされるものもありました。
お色直しのバリの婚礼衣装は、出席者を驚かそうと誰にも言っていなかったようで、アジアンミュージックをBGMに登場した2人の姿に式場は騒然となりました。
式のクライマックスとなる「母への手紙」では涙腺のゆるい私は案の定もらい泣きしてしまいました。
結婚式に参加していつも不思議に思うのですが、みんなよくあんなに感動的な話や出来事があるものですね。
自分の過去を振り返ってみましたが、人の心を動かすような感動的な話がどうも思い当たりません。
自分の結婚式はまだまだ気が遠くなるほど先の話なのでそれまでに考えておくことにします。
閉会となり、帰路に着く中、多くの人が「良い式だった」と口々に言っていました。
この式がきっかけで結婚を決める(迫られる?!)カップルもありそうです。
さて、肝心の撮影の方は、いつもと勝手が異なり、ポージングなどを指定できないのでなかなか思惑通りの写真を撮ることはできませんでした。
結婚式写真って難しいですね。