今回のタイ出張ではカレン族の村を2つ訪問してきました。
ひとつは銀細工の村、もうひとつは電気も水道もない奥地の村です。
2つの村ではカレン族の歴史や生活、風習について訪ねてきました。
民家に寝泊りしたり、呪術師に出会ったり、小学校に行ったりと何もかもが驚きの連続でした。
近日中にその詳しい内容をサイトにご紹介する予定です。
今日は興味深かった話をいくつかご紹介します。
カレン族のプロポーズは女性から
カレン族では結婚の申し出は”女性”からだそうです!
意中の相手がいれば、仲人を通して、相手の意思を確認します。
女性は結婚できる年頃になると自分の豚を育て始めます。
この豚を大きく育て、結婚資金にあてるためです。
婚前交渉は絶対ダメ
結婚前の男女間の性交渉は非常に重い罪のようです。
村に何か災いや、不吉なことがあると、「村に誰か禁を破ったものがいて、精霊が怒っているに違いない」と真っ先に考えるようです。
この禁を破った男女は精霊の怒りを鎮めるため牛を捧げ、呪術士による鎮めの儀式とともに、村中を連れまわされるそうです。
しかし、かなり前の文献には、昔はこの禁を破った男女は3つの丸薬(うち2つは猛毒)が用意され、それぞれ一つを飲まされ、ジャングルに放逐されたという記録が残っています。
両方死ぬか、片方だけが死ぬ。いずれにしても2人が生き残る可能性はないのです。
そうしなければ村全体が壊滅してしまうほどの災いが起きると考えられているのです。
生きるのに絶対欠かせないもの、塩。
2つの村で必ず話に出てきたのが「塩」でした。
山での暮らしは自給自足の生活です。
農作物を作り、豚や鶏を育て、自然と共に繰らす彼らですが、「塩」だけは山では手に入らないのです。
しかし「塩」がないと人は生きていけません。
「塩」を平地の人間と交易したり、時には「塩」が手に入りやすくなるよう村を移動したりすることもあったそうです。
黒魔術
自然との調和を大切にするカレン族。しかしその反面、彼らは黒魔術を使うことでタイ人や他の山岳民族に怖れられています。
例えば象。野生の象を捕まえて、調教できるのはカレン族だけです。
その象の調教には強い魔術が使われるそうです。
カレン族の中でも、スゴーカレンだけがその魔術を使えるようです。
人類学者の聞き取り調査によると、人を死に至らしめる呪術もあり、呪術者は尊敬と畏怖の対象のようです。
私が会った呪術師のおじいさんは、とても人の良さそうな方だったのですが、すごい”力”の持ち主だったのかもしれません。
これらの他にもまだまだ興味深い話がたくさんありますので、サイトに掲載されるのを楽しみにしていてください!!
にょにょ
そうでしたか!
黒魔術の使い手だったんですか。
どうりで、カレン族のアクセサリーには凄みが、明らかに
感じてはおりましたが本当の事と思われます。
クロマニヨンのアクセサリーを、身に着けていると、ぎょっとした
表情やウットリとした視線を、感じる事がままあります。
勘の良い人は、いるものです。
カレン族のお年寄りには認知症を、患う方はほぼ皆無
であろうと思ってしまいます。
定めし尊敬されているんだろうね。