タイ東北部の貧しい子供たちが中学校へ進学する奨学金。
クロマニヨンでは売上の一部をタイ東北部の貧しい子供たちが中学校へ進学する奨学金として寄付しています。
クロマニヨンのアクセサリーに使われるカレン族シルバーはタイのカレン族の手仕事によるものです。
今日のクロマニヨンがあるのはカレン族をはじめとしてタイの様々な人々との「縁」によるものであります。
こうした恩に少しでも報えればと思い、2008年より毎年売上の一部をダルニー奨学金/EDFへ寄付をすることにしました。
カレン族の村の小学校
幼い弟や妹の学費のために年長のものが進学をあきらめます。
イサーンと呼ばれるタイ東北地方は農業が主要産業で、ほとんどの人が農業に携わっています。
しかし大地は塩分を含む痩せた土壌であり、多くの収穫高を望めません。
また農業は天候に大きく左右されるため、収入が非常に不安定です。
このためイサーンはタイで最も貧しい地域となっています。
イサーンの農村の年間平均収入は3.7万円程です。
タイは日本と同じ小学校6年+中学校3年の義務教育制度ですが、2003年以前は小学校6年間のみでした。
こうした経緯もあり、中学校は義務教育であっても貧しい家庭では中学校へ進学せず家族を助けるために都会へ出稼ぎに行く現状があります。
日本には健康保険があり、年金があり、生活保護があり社会保障制度が整っています。しかしタイでは日本のような社会保障制度はありません。
どんなに困窮しても家族で何とかするしかありません。
幼い弟や妹の学費のために年長のものが進学をあきらめ、都会へ出稼ぎに出て仕送りをするのはイサーンではごく普通のことです。
経済的な事情で義務教育である中学進学すら危ぶまれる子供たちへ奨学金として教育費を支援するのがこのダルニー奨学金/EDFです。
子供1人に対し2000バーツ(約5400円※2009年12月の為替レートで計算)が1年間の奨学金として支援されます。
夢を叶えるために
子供の頃は誰しも「○○になりたい」というような夢を持ちます。
中学に進学する前に経済的な事情から夢をあきらめてしまわなければならない子供たちを救うための奨学金です。
教育とは自分のなりたい夢を実現させる可能性を増やすための手段です。
この奨学金によって一人でも多くのイサーンの子供たちが自分のなりたかった夢を叶えてくれればうれしい限りです。
私自身もイサーンへは何度か訪れ、農村に滞在したことがあります。 屈託のない子供たちの笑顔が印象的でした。
タイのおかげで今日のクロマニヨンがあり、イサーンの子供たちの笑顔のためにも支援を続けて行きたいと思います。
寄付報告
2008年3月 | 12000バーツ |
2009年3月 | 6000バーツ |
2010年3月 | 6000バーツ |
2011年3月 | 6000バーツ |
2011年10月 | 12000バーツ |
2012年10月 | 18000バーツ |
2008年-2009年の寄付報告
2008年は中学に進学する女子2名、男子1名への奨学金寄付を行いました。以下が送られて来た対象者の写真と奨学金証書です。
対象者の写真
奨学金証書
2009年は中学2年生に進級する上記3名への奨学金寄付を行いました。以下が送られて来た対象者の写真と奨学金証書です。この頃の子供の成長は早いですね。
対象者の写真
奨学金証書
以下は上記3名の奨学金に対する感謝のコメントです。
感謝のコメント
▼訳は次のとおりです
。
左男子:
僕はパッチャヤ ウィーラサックです。奨学金をいただけてとても嬉しく思います。大変役立っています。僕は奨学金で自分のためにしっかり勉強します。本当にありがとうございました。
中央女子:
奨学金ありがとうございました。あなた様の幸せと健康を心より祈ります。敬具 アムポーン ゲーウセーン
右女子:
奨学金ありがとうございました。あなた様の幸せと健康を心より祈ります。敬具 カニッター ジャンモダ
まだ中学2年生ですし、同じ地方の女子二人が同じコメントなところを見るときっと感謝のコメントのお手本みたいなものがあるんでしょうね(^ヮ^)
運営組織・団体
EDF(The Education for Development Fundation)
(財)地域開発教育基金。1987年設立。タイ東北(イサーン)地方の恵まれない子供たちへの奨学金給付等を行うタイ国政府により正式に承認・登録された財団法人。1年間の奨学金は奨学生1人2000バーツ(約5400円)。内訳は1500バーツが生徒の奨学金、500バーツが事務局経費。
一般財団法人民際センター
EDFの日本窓口となっている国際協力NGO。1年間の奨学金は奨学生1人1万円(東京事務局運営費含む)。