天気の変わりやすい秋雨の季節ですね。
私は先日タイ買付を終え、日本に戻ってきました。
日本を離れてわずか2週間程でしたが、セミの声もまったく聞こえなくなっており、青々していた桜の葉の葉先がやや黄色味を帯びているの見て季節の移ろいを感じました。
季節や風土がそこに暮らす人の性格を育むと私は思っています。
日本この細やかな季節の移り変わりが日本人特有の几帳面で細部にこだわる性格に少なからず影響を与えていると思います。
タイの季節は大きく雨季、乾季、暑季に分かれます。しかしながら私の印象では「いつも暑い」です。
季節差が少なく、雨と太陽にあふれ、植物の実りが豊かなタイに暮らすタイ人の性格は大らか。良くも悪くも大らかです。
大らかなタイをある意味代表する言葉で「マイペンライ」という言葉があります。
意味は「何でもない、大丈夫」という意味です。非常に便利な言葉で使い方は次のとおりです。
1)足を踏んでしまったとき、私「ごめんなさい」–タイ人「マイペンライ」
2)石の質が良くないとき、私「あまり良くないね」–タイ人「マイペンライ」
3)オーダーしていたものと違うものが来たとき、私「頼んだものと違います」–タイ人「マイペンライ」
1)は良いとして、2)や3)は「大丈夫なんかじゃない」と思うのですが、使い方としてこれで合っているのです。
小さなことを気にしない大らかなタイ人の考え方をよく表している言葉です。
大らかなタイにいると流されて私もつい「マイペンライ」と応えそうになってしまいそうになります。
しかし日本人であることを思い出して「日本では売り物にならないからもっと良い質の物はない?」「もう一度作り直して」と返すようにしています。