気が付けばもう2月。
厳しい寒さの中にも、日が刻々と延びているのを見て、春の兆しを感じる季節ですね。
この2月の誕生石は「アメジスト(紫水晶)」です。
アメジストは新・旧約聖書に度々登場するほど古い歴史を持つ石です。
ヨハネ黙示録の中には、聖なる都、新エルサレムの情景が描かれており、「アメジスト」は城壁の十二の土台石をそれぞれ飾る宝石のひとつとして挙げられています。
高貴で清涼感のあるアメジストの紫色は古代社会で尊ばれたに違いありません。
このアメジストを使った新作のカレン族シルバーブレスレットを掲載しました。
2月のお誕生日の方にオススメです。
カレン族シルバーブレスレット/アメジスト#a06-47 – 瑞々しく潤いのある紫アメジスト。気品のある輝き。
紫色は洋の東西を問わず高貴な色の代表色でした。
古代中国では官僚の装束を色で区別しており、紫色は最高位の官僚が着用するものとされていました。
古代中国では、天空の中心にありすべての群星が周りを回る不動の星、北極星を「紫微星」と呼び、古代中国の最高神「天帝」と同一視しました。
この天帝への信仰から紫色が天子(皇帝)の色とされ、天子の皇居は「紫禁城」と称されます。
古代西洋の地中海沿岸世界では紫はロイヤルパープル(帝王紫)と呼ばれ、高貴な人々にだけ許された禁色でした。
化学染料のない当時、紫色に染めるために巻き貝の分泌液が用いられていました。
小さな貝から取れる染料はごくわずかで、1gの染料を得るために数千個を必要とし、非常に高価で希少な染料でした。
このことから紫は尊重され、高貴な色として認識されたのかもしれません。
古代日本においては先進国家であった隋の服制を参考に聖徳太子の制定した冠位十二階制の最上位に紫色があてられています。
こうした制度にとどまらず、物語にも紫色は登場します。
源氏物語の主人公光源氏は山で見初めた幼い少女を「紫の君」と名付け、理想の女性に育て上げました
紫色が尊重されていた様子をうかがい知ることができます。
このように紫色はいにしえの時代より高貴な色とされてきました。
アメジストは紫を代表する石です。
紫に興味を持たれた方は新作をチェックしてみてください。
光石 恵
応募します。頑張ってください。