今回のバリ買付けの目的のひとつはバリシルバービーズを手に入れることです。
バリには金/銀などの貴金属を扱う細工師の村があります。
ヒンドゥー教文化が今なお残るバリには、インドと同じカースト制度が残っています。
(バラモン/僧侶、クシャトリヤ/王族・貴族・武家、ヴァイシャ/商工業者・庶民、シュードラ/奴隷)
金/銀細工師たちは、ヴァイシャので中で「パンデ・マス(金を扱う鍛冶屋)」と呼ばれる特別なカーストに位置づけられています。
この村では先祖代々、寺や貴族に献上する短剣、器、装飾品などを作っており、非常に高い技術を持っています。
その技術の高さに目をつけた西欧諸国が1970年代頃からこの村で銀製品を作らせるようになり、今では世界中に銀製品を輸出しています。
世界的にも非常に名高い村です。
バリは「島」という地域的特色、「ヒンドゥー」という宗教的特色から、古くからさまざまな文化や技術を取り込み、融合したバリ・スタイルとでも言うべき独特の文化を持っています。
今回の目的であるバリシルバービーズも、バリの伝統技術を活かし、多くの文化の交流の末作られたシルバービーズです。
非常に繊細で緻密に作られ、アートと呼んでも過言ではないほどの美しいビーズです。