新作アンティークビーズブレスレットを1点掲載しました。
この黒色のアンティークビーズはタイの古都ロッブリーの遺構から出土した推定700年前のアンティークビーズです。
700年の時を越えて再び姿を現したビーズは今なお当時の質感と色合いを留めています。
カレン族シルバーブレスレット/アンティークビーズ#a05-65
ロッブリーは中央タイに位置し、タイの原住民族であるモン族国家ドヴァーラヴァティーの王都として6世紀頃から栄えました。
このモン族(Mon)は北部山岳地帯に居住するモン族(Hmon)とは別系統の民族でクメール系です。
10世紀頃になると、壮大なアンコール遺跡を築き上げたクメール王朝の勢力が急拡大し、ロッブリーはしだいにクメール王朝の版図に呑み込まれていきます。
中国南西部雲南省から南下してきたタイ族は、この頃強大なクメール王朝の支配下にありましたが、やがて力をつけスコータイ王朝を興します。
スコータイ王朝は、支配力の弱まったクメール王朝勢力を押しやり、ロッブリーを手に入れます。
今からおよそ700年前の頃のことです。
スコータイ王朝に続いたタイ族のアユタヤ王朝時代、ロッブリーは副都として再び繁栄の時を迎えます。
変遷の歴史を辿ったロッブリーにこのビーズがもたらされたのはどういう経緯だったのでしょうか。
想像力を膨らませてみるのも楽しいかもしれません。