スゴー・カレン族の民族衣装。黒は既婚女性であることを表します。カレン族には諸族あり、主にスゴーとポーに分けられます。首の長さに美意識を持つことで有名な首長族もカレン族系の支族の一つです。
スゴー・カレン族の民族衣装
ポー・カレン族の民族衣装。スゴーとポーでは民族衣装が異なります。言葉も違います。同じカレン族だけど意思疎通は不可能です。今回のカレンシルバーの村訪問で、スゴーとポーの区別が民族衣装を見ただけでわかるようになりました。
ポー・カレン族の民族衣装
スゴー・カレン族の模様
10年前に購入したカレン族の民族衣装が10着程あります。改めて広げてみたら刺繍された模様の美しさに感動しました。これはスゴー・カレン族の模様。
ポー・カレン族の模様
こちらはポー・カレン族の模様。ポー・カレン族は自らをプローン(意味:2番目)と呼びます。スゴー・カレン族の自称はパガニョー(意味:森に住む人)です。首長族はカヤン(意味:人)です。
なぜ自らを2番目と呼ぶのかポー・カレン族の村で聞きましたが「わからない」とのことでした。昔は何かを意味していたのかもしれません。
ポー・カレン族の男性民族衣装
ポー・カレン族の男性民族衣装。手で紡いだ木綿糸を草木染めして、織り上げたものです。カレン族の女性は家族の着るものを何日もかけて織り上げます。
邪馬壹国について記した魏志倭人伝。3世紀頃に書かれたこの歴史書は古代日本人「倭人」をこう記しています。
男性は長幼の別なく、顔と身体に刺青を施す。木綿を頭に巻き、衣服は1枚の布のようにし、中央に穴を開けで頭を出す貫頭衣をまとう。
ここだけ読んだら、まるでカレン族のことを書いていると思うくらいピタリとあてはまります。貫頭衣を身に着ける民族は近隣諸国でカレン族系だけです。魏の使者が見た倭人も恐らくこんな格好だったのでしょうか。
カレン族と高床式家屋