首都ヤンゴンの乗り合いトラック
ビルマのアウンサンスーチー女史が軟禁を解かれ解放されるというニュースを見て、ビルマを訪れた時のことを思い出しました。
首都ヤンゴンで乗ったタクシーの運転手に「アウンサンスーチーを知っているか?家はこの辺りだ。見てみたいか?」と唐突に尋ねられました。
好奇心からその申し出を快諾し、武装兵士に厳重に監視された通りを過ぎながら「ここがあのニュースの場所か・・・」と胸に刻みました。
これが何度目の軟禁解除になるのか定かではありませんが、これが最後になることを期待したいものです。
このニュースとも関連しているのですが、20年ぶりに行われた総選挙による影響で大量のカレン族難民がタイ国境を超えて避難しています。
首都ヤンゴンのサイカー
平和な日本だと選挙は「投票率の低下」がいちばんの問題になるぐらいです。
しかし、政情不安定な国や多民族国家だと選挙とは支配権の取り合いを意味し、暴動、流血惨事が起きることも珍しくありません。
インドで総選挙の時に居合わせたことがありますが、宿の従業員に「選挙だから今日は外出するな」と釘を刺されました。
カレン族難民のニュースをご覧になったお客様から最近、カレン族シルバーの村は大丈夫ですか?というお問い合わせを立て続けに何件かいただきました。
カレン族シルバーの村はビルマ国境に近いタイ側にあります。ビルマのカレン州までは直線距離で100km程離れています。
カレン族はタイとビルマ国境の一帯の森に居住しています。
ビルマ側に約400万人、タイ側に約35万人が住むと言われています。
元々は焼畑農業のため、居住域を変えながら移動する暮らしでした。
耕作を続けると土地が痩せてしまうので、土地を自然に還し、元の森に戻すためです。
現在は国境が定められ、タイ側のカレン族は定着化が奨められています。
カレン族シルバーの村も40年程前までは森でした。
そこに一人の仏僧が寺を開き、教えを広めたため、仏教徒のカレン族が少しずつ集まり、村を作りました。
タイ側にあるカレン族シルバーの村は平和を絵に描いたような場所ですのでどうぞご安心ください。
カレン族シルバーの村の子供
カレン族のお祖母さんと子供
村のメインストリート
カレン族親子の朝のお参り
托鉢中の少年僧