7月初め、19周年セールの案内ハガキをお送りしました。
ハガキに用いた写真はタイの古都チェンマイで11月の満月の日に行われる灯篭流しのお祭りの様子です。空に幾千もの灯篭が舞う美しいお祭りです。
チェンマイはカレン族が山から下り、カレンシルバーを売りに来る町です。豊富な種類のカレンシルバーが集まるので年に数回訪れます。
クロマニヨンを立ち上げてまもない頃、訪れたチェンマイで夜空を見上げると、火の玉が一列に連なり、浮遊していました。
その数は50や100はあったかもしれません。地上からもはっきりと視認できるほどの大きさでした。
オカルトや超常現象の類をほとんど信じない私ですが、非現実的な光景に驚きました。
道行く人は空に浮かぶ火の玉に気にかけることなく、常世の世界に紛れ込んでしまったのかと錯覚するほどでした。
カレンシルバーを買い求める店で今起きているこの不思議な現象を訊ねました。
「今日は灯篭流しのお祭りだ。チェンマイでは灯篭を川にも流すが空にも流すんだ」と教えてくれました。
風に流され、何百もの灯篭がまるで意思を持った生き物であるかのように同じ方向へ向かっていきます。
無数の光が一点に向かい昇って行く姿を見ると敬虔な思いが湧き起こってきます。
この灯篭流しのお祭りはタイ全土で行われます。
チェンマイはその中でも特に有名なのですが、私はまったく知らずに来てしまったのです。
19周年を迎え、クロマニヨン立ち上げの頃を思い出し、19周年を記念するハガキの写真に採用した次第です。
大小異なるラピスラズリの玉とカレンシルバーを鹿革紐に通したラピスラズリネックレスです。またたく星(黄鉄鋼)、流れる天の川(方解石)、まるで宇宙のミニチュアのようなラピスラズリに魅せられます。ラフなカジュアルスタイルに彩りを加える一品としてお役立てください。
青色のビーズは古代より神秘の石として有名なラピスラズリです。マットな質感は控えめながらも、遜色なくラピスラズリの美しい青が伝わってきます。古代より多くの人を魅了し、日本では瑠璃と呼ばれた青の宝石ラピスラズリ。その美しい群青の輝きに不思議な力を感じます。
妖怪「百々目鬼」を思わせるおどろおどろしいデザイン。「眼」を怖れるのは動物の本能です。「眼」への怖れから、災いをもたらす「邪眼」への畏怖が生まれました。「邪眼」に対抗できる力を持つのもまた「眼」でした。四方に睨みを利かせる強烈な印象は邪悪なものを跳ね返すのに十分な力を感じさせてくれます。
植物を思わせる刻印があしらわれたほどよい太さと厚みの平打ちカレンシルバーバングル。丁寧な手仕事が生み出す温かみある仕上がりが心地良いです。自然を尊重するカレン族の美意識が感じられるデザインです。肌の色に馴染む深みのある銀色は装いに品格を添えるしょう。